2024年の7月は蟹座で新月が起こります。
5月,6月と新月に金星が重なっていましたが,7月の蟹座新月にも,若干ゆるめですが金星が重なっています。相変わらず,習慣(月)と動機・欲求(太陽),価値観や好み,楽しさ(金星)が一致しやすいです。
蟹座は,家族のような身近な環境での感情などを表します。
家族は,守り育てること,家族としての愛を与えること,最も最初の所属意識を育てること,自分のルーツとなる場所(心理的にも)を与えます。
血縁的な家族でなくてもよいです。大人になるまでに,家族のような環境や関係を与えてくれる場所はたくさんあります。
学校でいえば,「自分は〇〇学校の〇年〇組の人である」という所属意識を与える場所であったり,その場所が自分にとって安心を与える場所であるならば,蟹座になります。学習面であったり,何か新しいことに興味を向けるということになれば双子座や射手座になります。
蟹座新月は,魚座土星と牡牛座火星とでゆるめの小三角を形成しています。
魚座土星は境界のない愛や救済,夢,理想を通して自分を鍛えるような働きをします。
愛や救済,夢,理想などに対して責任を持ったり,現実化したりするというのがポジティブな側面ですが,その過程で愛や救済,夢,理想と距離を置いたり,コンプレックスを抱いたりすることもあります。
魚座は究極に優しくなれる星座ですが,その反面,際限なく広がろうとするというか,見境なく溶け合おうとするというか・・・・いや,それ現実には無理ですよね?というところがなきにしもあらずです。
2023年3月から,魚座のそういう性質に一石を投じ制限をかける形で働いている土星ですが,今回の蟹座新月とはトライン(120度)で,生産的な作用をもたらします。
言い換えると,究極の愛や理想に対して現実的な線引きをすることで,身近な環境での愛情を得られやすくなったり,所属意識を持ちやすくなったりするということではないかと考えられます。
さらに,魚座土星は牡牛座火星とぴったりセクスタイル(60度)ですので,究極の愛や理想に対して現実的な線引きをすることで,自分の五感や持てる物・才能を社会で生かしやすくなりそうです。
牡牛座火星に関しては,2023年5月から2024年5月までの牡牛座木星期で自分が何を得たのかを振り返るとわかりやすいかもしれません。
以上をまとめると,蟹座新月と魚座土星と牡牛座火星の小三角は,愛や理想に対して現実的な視点を持ちつつ,自分の五感や所有物,才能などを使っていくことで,自分の身近な関係での愛情や自分のルーツなどについて深められていくということではないかと思います。
自分のこれまでの愛情面や才能をふりかえりつつ,身近な愛を再構成していけそうな蟹座新月の2週間を過ぎると,山羊座満月が待ち受けています。
前回に引き続き,山羊座での満月は2回目になります。
今回の山羊座満月は,星座違いではあるものの,水瓶座冥王星とほぼぴったり重なっています。社会での究極的な動機や目標と合致する形で,自分自身の社会的な目標に向かって駆け上っていくような機運になりそうです。