風の時代の占星術と四柱推命

「自分らしさ」を出発点に世界を作る

戦火と芸術 2023年冬至図の答え合わせ

 

2023年冬至図の概要

マンデン占星術や四季図についての文章を読むのは好きだったんですが,冬至図作成の解説を聞く機会がありまして,今回自分でもちょっと考えてみようかなと思いました。

 

マンデン占星術というのは,国家や社会動向など大きな流れを読み解くものです。

その中に,四季図と呼ばれるものがありまして,冬至図は,冬至図は冬至から春分までの約3か月の(日本の)動向についてのチャートになります。

 

詳細はすでに記事が書かれているので,そちらを読んでいただくのがよろしいかと。


sup.andyou.jp

 

全部は書けないので,関係のあるところだけ抜き出しますと,

 

  • 1室が牡羊座牡羊座の支配星である火星は9室。
  • 9室(法律,学問,宗教,カッコつきで海外など)には火星の他に太陽,水星があり,合計3天体
  • 1室(国民,世論)には,月,木星天王星の合計3天体
  • 7室(外交,同盟国など)には金星
  • 10室(国家元首,政府,与党など)には冥王星
  • 11室(地方自治体など)には土星
  • 土星(11室)を頂点に,太陽・水星(9室)・月・木星が小三角形

みたいな感じです。

 

西洋占星術で個人を見る場合,従来凶星とされていた火星,土星やトランスサタニアン(天王星海王星冥王星)を単純に「凶」とみることはなくなりましたが,マンデン占星術では凶星と扱うそうです。

そうなると,今回中心としてみる天体が火星だったり,なんだか目立つハウスに凶星がいて,かなり渋い感じ・・・・

 

その中で,国民や世論を表す1室に木星がいたり,外交を表す7室には金星がいたりと,なんか楽しそうじゃないですか。

特に,1室の月・木星は,11室の土星,9室の太陽・木星と小三角形,つまり。セクスタイルセクスタイル,トラインの関係で,前向きで調和的なんです。

 

ということで,冬至図が全体的にきな臭い中,どうして,国民や世論は楽しそうなの?というのを考えていきたいと思います

 

1室の月と木星にみる「国民がお財布化」現象とその恩恵

マンデン占星術で,どこまで想像の羽を伸ばしていいのか分からないので,ちょっと過剰解釈のところがあるかもしれません。

個人的には,こういう解釈をしてみると,ちょっと自分の立ち位置や方向性を明確にできたかなーと感じられたので,書いておきたいと思います。

 

1室は国民や世論を表し,月と木星は牡牛座でコンジャンクションです。

月は国民,大衆,世論,女性・子ども,農作物などを表します。

木星は,国冨,銀行,金融,高等教育などを表します。

コンジャンクションは,大きく方向性を変えるテーマ・影響力を示すそうです。

 

国立科学博物館クラウドファンディング

11室は地方自治体を表しますが,土星が入っているので,軒並み冬の時代であると表現できるでしょう。

11室には,非営利の公的機関である国立科学博物館(以下科博)も入るんじゃないかと思います。

で,1室の木星とあいまって,思い出したのが,科博のクラウドファンディングでした。

 

readyfor.jp

 

科博のクラウドファンディングは2023年8月から11月まで行われ,目標額1億円を大きく上回る9億円を集めることになりました。

余談ですが,私もクラウドファンディングに参加しようと思いましたが,全然つながらなかったです。研究ノートのトートバッグが欲しいので,もう1回やってくれたら全然参加します。おそらく潜在層はまだまだいるはず。

 

8月からなので,夏至図を見た方がいいのかなと思っていましたが,冬至図現在で返礼品の送付と返礼ツアーが行われているようです。

 

 

 

1室木星・月で国民がスポンサー,11室土星で科博冬の時代。

これがセクスタイルクラウドファンディングと返礼という形に現れていそうな気がいました。

 

1室の木星は,国民がスポンサーと読みましたが,同時に木星を「国民への恩恵」とも読めるのかなと。

クラファンをやっている最中,ネットでは,「5万円,10万円で科博の館長が召喚できる!!!」という声で湧いていました。

 

そうです。

こんな機会でもない限り,一流の研究者に直接会って話を聞くとか,研究成果を体験するとかないです。

プライスレスの恩恵です。

科博は元からアウトリーチが充実していましたが,クラウドファンディングをきっかけにして,ますます充実していくことでしょう。

 

ウクライナ国立バレエ

記事タイトルからするとこちらが本題。

 

年末年始にウクライナ国立バレエが来日していました。

寺田宜弘さんが芸術監督をされていて,あちこちのメディアに出ていたので,目にされた方も多いと思います。

 

1室月・木星天王星と7室金星が関連するかなと思います。

1室天王星と7室金星がオポジションです。

天王星は政治的緊張,7室は同盟国,金星はファッション,芸術などを表します。

直訳すると,同盟国の芸術になりますが,ウクライナ国立バレエは,旧キエフ・バレエ時代の1972年から定期的に来日しており,同盟国的な位置づけとみなしてもいいのかなと思います。

オポジションは,対立する考え,困難。

ウクライナの情勢を考えると,緊張や困難を伴って当たり前ですね。空襲がいつくるか分からない状況の中で練習を重ね来日したわけですし。

実際,ウクライナ国立バレエは,ロシアとの戦争が始まってから,大幅に団員を減らし,現在は120名程度に回復しているそうです。

 

 

出先でポスターを目にしていて,一念発起してみてきました。

演目は「雪の女王」,数年前にできたもので,ウクライナではクリスマスの風物詩になりつつあるそうです。

クリスマスの定番は「くるみ割り人形」なんですが,チャイコフスキーの三大バレエのひとつで,ロシアとの戦争が続いているため,それに代わる演目として取り上げられるようになりました。

 

公演は素晴らしかったです。

クラシックをベースにしつつ,コンテンポラリー,キャラクターダンス(民族的な要素のあるダンス)が血肉化した上での演目だと思います。

そして,伸びやかな踊りが印象的でした。

成熟した踊り手のソリストと,おそらくは若手で素顔はあどけないのかも?と思わせる人も少なくない群舞とも,かなりリラックスした雰囲気で踊っている印象を持ちました。

群舞もそれぞれ見せ場があり良かったです。

 

調べてみると,2022年に義援金が募集されていました。

 

www.koransha.com

 

ここでもやはり,1室国民がスポンサーになり実現していることがあり,その恩恵を受けているという図式になっています。

 

 

科学,芸術,教養,教育 30年後を信じるために必要なこと

 

2023年冬至図の1室月・木星「国民がお財布化」現象について書いてきました。

冬至図で3か月という短い期間のことなので,すでに起こっている流れを確認したに過ぎないという気がしたりもします。

 

「国民がお財布化」現象のはしりは,なんといってもふるさと納税ではないかと思います。

ふるさと納税が始まって,早十数年,当初は個人の故郷への感謝という位置づけでしたが,数年前からプロジェクト型というのが始まっている様子です。

 

<ふるさと起業家支援プロジェクト>

総務省|総務省の支援策|総務省の支援策

 

また,大学では,教員が自分で研究資金を取りに行くのは当たり前になって久しいです。

 

科博のクラファンは,ふるさと納税と大学教員の研究資金獲得の延長上にあると思ったら,個人的には何の違和感もありません。

ただし,人によっては忌避感があるのもうなずけます。

 

 

「国民がお財布化」現象は西洋占星術でいう「風の時代」っぽいなーとも感じています。

2020年末に木星土星のグレートコンジャンクション,つまり20年に1度のコンジャンクション水瓶座で起こりました。

冥王星も,この1/21に水瓶座へ再入宮して,今年後半に一度山羊座に戻りますが,後はずっと水瓶座を運行することになります。

ということで,水瓶座強調の時代が続いているわけですが,水瓶座は社会的立ち位置がフラットで,個人がある目的に向かって分業しながら協力していくようなイメージです。

その1つ前の山羊座は,社会のヒエラルキーががっちり組み上げられていて,そのヒエラルキーの中で上へ上へと勝ち上がっていくイメージです。

 

2008年から現在まで,冥王星山羊座を運行していて,15年ばかり,ものすごくマイルドに言って組織の再編が続いていたと思います。

誤解のないように書いておくと,山羊座冥王星時代は,組織がすべてなくなってしまうということを意味するわけではありません。

組織の在り方を破壊と再生レベルで考えて変えてねーってことだったんだと思います。

なので,これからも望む人は,組織のヒエラルキーの中で勝ち上がっていくスタイルは取れるんだろうと思います。

 

ただ,分野によっては難しいところもあって,研究,教育,教養などは,占星術とか関係なしに,ここ数十年国家プロジェクトレベルで削られてきたところなので,健全な組織運営が難しくなっているところも相当数に上っていると思われます。

 

なぜ削られてきたかというと,すぐに結果が出ないからです。

研究,教育,教養は,人が行うものなので,結果が出るまでは人が一人前になるのと同じで30年かかるわけです。

すぐに結果が出ないから削られ続けて,科博レベルでクラファンをやる時代が到来しているということなんですよね。

 

私自身,科学,教育,教養,あと芸術も含みますが,そういうものがない世界で生きたいか,生きれるかといえば,多分無理。

今回書いている間に自問自答することになりましたが,まず無理。

 

科学,教育,教養,芸術の存在している世界にどうやって生き続けるか,その中で自分を持ち続けるか,というのがこれからのテーマになる気がします。

となると,自ら手を上げて,科学,教育,教養,芸術の存在している世界に行きます,と表明するしかないのでは?

その一つのあらわれが,クラファンに参加するとか,芸術を見に行くとかそういうことな気がします。

 

【追記】

ウクライナ国立バレエの『雪の女王』がYoutubeで全編無料公開されています。

【全編無料公開 4K動画】ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)「雪の女王」 - YouTube