四柱推命の通変星は10種類あります。
その中には,性質が結構違っていて,どうやって使うのかなと思う組み合わせもあって,比肩と正官なんかもそのひとつなんじゃないかと思います。
たとえば,命式の月柱は,仕事を表すと言われていますが,そこに比肩と正官があったら,お勤めがいいの?フリーランスがいいの?って思ったりするかもしれません。
が,案外,共存できちゃうんじゃないかなーと思ったので,比肩と正官で共存できそうなパターンについていくつか書いてみたいと思います。
比肩は自我の星で,自分自身を表します。
自分の力でやり遂げたいですし,一匹狼どんとこい,フリーランスに向いていると言われている星です。
短期目標で力を出せる星でもあります。
正官は,実行力の星で,社会の中で自分を超えて動ける星です。
組織で正攻法,じっくり腰を落ち着けて仕事をすることが向いている星です。
社会で役立ちたいという気持ちも強いです。
比肩は自分志向で短期決戦,正官は組織・社会志向でじっくり気が長いということで,真逆と言えば真逆なんですが,そもそも,働くということ自体が,自分か組織かみたいに割り切れるようになっていないというか。
昔から,企業で実績を積んで独立し,所属していた企業の仕事を受けるとか,元の取引先から仕事を回してもらうとか,そういうパターンは結構あります。
そうなると,
- 正官 組織で実績を積んで評価を得る
- 比肩 その実績や評価を元手に独立してやっていく
という感じになるんじゃないかと思うんですよね。
または,組織に所属していても,比較的個人色が強い業務内容だったり,裁量が大きな仕事を割り振られたりすることがあります。
そうなると組織自体の流れは押さえつつ(正官),自分で動く(比肩)みたいな感じになるんじゃないかと。
あと,時間展望の持ち方ですが,比肩は短期で動く,正官は長期展望です。
これは,そもそも,仕事をすること自体が,長期展望と短期目標の組み合わせで成り立っているので,組織にいようがフリーランスでいようが,長期,短期の展望は持てた方がいいですね。
他に考えられるパターンとしては,今の企業内では自分の考える社会貢献ができないから独立するとか。
そうなると社会貢献(正官)が自己表現(比肩)という感じですね。
今はいろんな働き方ができるので,組み合わせも自分らしく無限に広がりそうですね。
食神と偏官について書きました。