2024年の9月は乙女座で新月が起こります。
乙女座は「あなた」という関係が世界の切り口になります。獅子座から「あなた」が世界の切り口になっていますが,獅子座は自分が世界の中心にあり,自分のすばらしさを周囲に知らしめていくようなところがあります。
乙女座になると,周りが見えてきて,冷静に現実を捉えられるようになってきます。そして,その現実を分析したり整理したりします。
また,他者の役に立ちたいという意識が強いです。
新月は,自己実現のための動機や目的を表す太陽と生まれたころから培われてきた習慣や潜在意識,安心ポイントを表す月がぴったり重なります。
今回は,乙女座の新月なので,乙女座的な性質を習慣化しやすいです。
たとえば,家の掃除をするとか,家計簿をつけるとか,ボランティアをするとか。
乙女座の新月の真向かいには,魚座の土星がいます(180度,オポジション)。また,少しゆるめですが,乙女座の新月と魚座の土星はそれぞれ双子座の木星と90度(スクエア)です。
その2つが乙女座の新月と関わっているので,ひとりひとりの乙女座的な動きが,社会とのつながりへと発展していく,あるいは,社会とのつながりも考えて動こうねという促しや圧力が加わる,ということがありそうです。
新月と魚座土星を見ていくと,魚座土星は,共感や癒しに対する責任,あるいは,共感や癒しと距離を置くことを表します。
たとえば,好きで好きで距離ゼロで全然オッケーな人と付き合っていたとします(魚座)。
その人と,結婚話が出たら好きという気持ちだけでいいでしょうか。好きという気持ちを形にするには,責任を持つには,気持ち以外のものが必要じゃないですか?と投げかけてくるのが魚座土星です。
その解決策は,乙女座新月の場合は,現実を細かく分析して足りないものを補っていく感じだと思います。
たとえば,結婚話の例でいくと,2人の収入で家計は回るのかをきちんと計算する,お互いの通勤時間が大丈夫なように実際に計算して,住む場所を決めるなどになるでしょうか。
双子座の木星は,身近な人とのおしゃべりや情報交換が吉なので,ちょっとした世間話のときに「ねーねー,最近結婚話が出てるんだけど,実際に一緒に暮らしていくときに何に気を付ければいいかな?」みたいな感じでざっくばらんに聞いてみると,話は盛り上がるし有益な情報は得られるし,みたいな感じになる気がします。
そこまでいかなくても,乙女座新月と木星,土星の配置は,個人の選択が重視される昨今において,自己管理が社会での立ち位置やパフォーマンスにもかかわってくるということを示しているようにも思います。
乙女座新月の約2週間後には,魚座の満月がやってきます。今回は月食でものすごくパワフルです。
ついでにいうと,その次は日食になり,これまたパワフルです。
今回の魚座の月食はドラゴンテイルとくっついており,ここ半年間の収穫,あるいは前世レベルでの根深い問題の解決,解放のようなことが起こりやすくなっています。
魚座の月食は,魚座の月と乙女座の太陽ですが,魚座の月は海王星と0度で,土星も相変わらず魚座にいます。
この配置は,乙女座新月で現実面の分析や整理に取り組んできた結果,現実も気持ちも柔軟に受け入れられるようになるということな気がします。
また,魚座満月と海王星は,山羊座終わりに入ったばかりの逆行中の冥王星と,牡牛座の天王星とカイトを形成しています。
乙女座太陽,山羊座冥王星,牡牛座天王星が地のグランドトラインで,乙女座太陽の緻密な実行力が,社会での究極の目標達成力や,才能の覚醒などの後押しを得てスムーズに発揮されていくというイメージが浮かびます。
また,その背景には,魚座の月と海王星が表す深い癒しや共感,同じく魚座にある土星が表す責任感があるように感じます。
魚座の月食がかなりパワフルな配置なので,乙女座新月は,逆に,魚座の月食,さらにはその次の天秤座新月(日食)に向けて,現実を整理するということなのかと思ったりします。